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ずくなしの気ままに 花・山

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2012年 09月 26日

常念~蝶ヶ岳周回・トレーニング体力測定

に、トライしてみました。

僕が所属する会には、トレーニングコース的な性格のコースがいくつかあります。
自分の体力をある程度客観的に把握できて、山行計画を立てる上で大事なデーターになります。何度か繰り返せば、体力を維持できているか、落ちているかも把握できます。これもそんなコースの一つですが、三股駐車場登山口から常念岳に登り、蝶ヶ岳へ縦走し、三股駐車場へ下山すると言う日帰り周回コースです。
昭文社の登山地図によるとコースタイム14時間20分、これはあまりあてになりませんが一般な目安にはなるでしょう。
結構ハードなコースですが、会の同僚の記録を見ると、10時間前後で歩いている方が多いようです。
常念~蝶ヶ岳周回・トレーニング体力測定_f0076683_559911.jpg
中間地点を過ぎ、蝶槍への登りの途中から見た常念岳。



まずは実績コースタイムから・・・・
三股駐車場(6:05)~三股(6:25)~尾根(8:15)~前常念岩室(10:20)~常念山頂(11:25~50)~2592P(13:45)~
蝶槍(14:40)~蝶ヶ岳ヒュッテ(15:10~35)~蝶沢(16:30)~まめうち平(17:05)~力水(17:40)~三股駐車場(18:00)
大休止及び1時間毎5~10分の休憩含む 約12時間。
まずは、ある程度余力を残して完歩できて嬉しい。それだけに時間的には少々不満、と言うものでした。

三股からはまず尾根に向かっての標高差800mほどの急登です。つづら折れの道でそれほど急登という印象はありませんでしたが、深い樹林帯の中で眺望は無く、黙々と尾根を目指して登っていきます。
尾根に乗るといったん道は平たんになりますが、樹林帯は続きそれを抜けるのに40分ほどかかりました。
樹林帯を抜けると、花崗岩と低木のコントラストが美しい庭園のようなところですが、前常念の肩に向かって再び急登が始まります。高度を上げるに従って、常念と蝶のコルのから穂高が顔をだし、だんだんと大きく見えてきます。振り返ると雲の上に富士が頭をだしていました。
前常念の肩を過ぎると勾配も緩みすぐに岩室です。常念山頂に向かって気持ちの良い尾根歩きが続きます。
常念山頂には祠があってあまり広くありません。西へ一段下がった所が広くなっていて休めます。
360°眺望を楽しめますが、特に西側の槍穂高の眺めは格別です。

しばし休憩した後、蝶へ向かいます。岩ゴロの道を400mほど一気に下ります。小さく登り返しまた下ると樹林帯に入ります。結構深い樹林帯で眺望は無くなり、所々ぬかった道が小さなアップダウンを繰り返します。林床には雪ザサやタケシマランの赤い実が印象的でした。樹林が途切れ草原を130mほど登りますが振り返ると樹林の上に常念が美しくそびえていました。登り切った所が2592のピーク、距離的には工程のほぼ中間点、一休みです。
ここから一旦下りすぐに樹林帯に入り、しばらく行くと小さな池に出会います。さらに少し下った後、道は再び登り始めます。200mほどの登り返しですが、中ほどで樹林帯を抜け這い松の中を登っていきます。
勾配が緩くなってくると蝶槍が姿を現します。丸い丘の上に三角に石を積み上げたようなピークを登りきると、先には広々とした尾根が、ごく緩やかにうねりながら南に延びていました。珍しい二重山稜も良く分かります。
途中横尾からの道を合わせ緩やかに登って行き、瞑想の丘を越えれば蝶が岳ヒュッテです。
ヒュッテで一休みした後、下山です。
しばらく這い松の中を下っていくと這い松が切れ、残雪期に蝶の雪形が残るお花畑に出ます。大滝と三股の分岐です。
折り返すように三股方面へ、灌木帯をトラバースするように緩やかに下って行きます。2・3回折り返し最終ベンチを過ぎると樹林帯に入ります。時折ガレ場を交えながら樹林帯の中の急下降、歩きにくい道が続きます。
ガレ場が終わり、勾配が緩やかになるとすぐに蝶沢です。蝶沢からまめうち平までは比較的平坦な道が続きます。
まめうち平を過ぎると道は再び急勾配になります。尾根筋を急下降した後、尾根を離れ山腹をトラバースするようになると、道は緩やかになり沢音が聞こえてきます。力水を過ぎればあと一息、一部水が流れる枯れ沢のような道をしばらく歩き、蝶沢にかかる吊り橋を渡ってすぐに三股です。

コースタイムを詳細に見ると、(大休止は含まず、小休止は含む)
・三股~尾根に乗るまでの山腹の急登800mを、1時間50分。良いペースだと思います。
・尾根~前常念岩室までの登り後半急登約500mを、2時間05分。これはかかり過ぎです。
・岩室~常念山頂までの緩い登り200mを、1時間05分。これもかかり過ぎです。
・常念山頂~2592ピーク、400mの下りと150mの登り返し、1時間55分。かかり過ぎ。
・2592P~蝶槍、130mの下りと200mの登り返し、55分。まあまあでしょう。
・蝶槍~蝶ヶ岳ヒュッテ、ごく緩やかなアップダウン距離1.5㎞、30分。こんなものでしょう。
・蝶が岳ヒュッテ~三股駐車場、標高差約1400m、2時間25分。良いペースだと思います。
距離的には2592ピークが中間点になりますが、すべての休憩込でおおざっぱに。
前半登り基調で7時間半。後半下り基調で4時間半です。

自分の感覚では、「最初はゆっくり歩き始めたつもり。普段調子が良ければ徐々にペースが上がってくるはずが、いつまでたっても体が重い。常念頂上からの下りも、リズムがつかめず歩きが変。」という感じでした。
ところが、2592ピークで一休みした後、いったん下って登り返す辺りから「体が軽い、登りが全く苦にならない。」という感じになり、下山後も疲れをほとんど感じませんでした。

自分が歩いた感覚とコースタイムとを対照してみると、
最初ゆっくり歩いたつもりが少々オーバーペースでバテてしまい、逆にペースが落ちてしまったようです。
少し休んだものの体調が戻らぬまま山頂から下ったためか、リズムがつかめずスムーズに歩けませんでした。
しかしゆっくり下ったためか、体調が改善し2592ピークからは体が動くようになったように感じます。
最後はランナーズハイのような状態になって、下山してもあまり疲れを感じなかったのかもしれません。

自分としては、後半の4時間半はこれ以上短縮の余地はないと感じています。
しかし、夏の一般路空荷で1時間400mの登りは、今の自分でも十分可能な数字です。
そう考えると前半は1時間程度の時間短縮ができそうです。
今回この行程で約100枚の写真を撮っています。1枚30秒とすればほぼ50分を写真撮影に使っています。
それも加味すれば、自分としてはこのコースを11時間で歩ければ、充分かな?次回の目標です。

by zukunasi_7 | 2012-09-26 00:00 |


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